The International Love Cafe Vol.3

By Dannette Lambert

「日本人の男の子どう?」くだけた英語でそう聞かれて、私はとっさに、生意気にも「もちろんいただくわよ。」と答えそうになりました。もちろんしばらく考えてそれが「日本人の男性についてどう思う?」という意味だということに気付きました。(もちろんその方がその場に相応しい質問でもありましたし。)もし質問をしたのが日本人でなければ、私がとっさに思い付いたほうの答えもありえたでしょうが、彼は日本人でしたし、私が日本の男性をとても愛している、それが言い過ぎならとても好きだということを言っても信じてもらえないことは分かっていました。日本に住んでいるほとんどの人が、外国の女性は日本の男性に興味が無いと思っているようですが、私に言わせればそれは大きく事実と異なります。確かにほとんどの外国の女性は、日本の男性の好ましくない所を記事に書いたりして、まるでこの国に住むということが「孤独を覚悟する」ことであると言わんばかりにきこえます。私自身長年この国でボーイフレンドを見つける難しさと格闘している外国人の一人ではあります。ただ、私たちのそうした「嘆き」のもともとは、私たち外国の女性が日本の男性の事をとても愛していて、それなのに私たちのそうした感情に応えてもらえないところからきているのです。

3年と半年、この国に暮らしてみて、私はこの国の隠れた本当の良さに気付く目を養えつつあるような気がします。他の人々が移り行く季節の風景の美しさを楽しんでいる時、私もこの国のすばらしい自然の産物を眺めて楽しんでいます。そう、日本の男性は本当に美しく、また季節によって様々な違った美しさを持っているのです。夏にはその日焼けしたしなやかな体を熱く焼けた砂浜に甘いブラウンシュガーのように横たえ、「僕を味見してみる?」という声が聴こえてきそうです。また冬には、彼らはまるで素敵にラッピングされたプレゼントのようで、クリスマスツリーの下に並べておきたくなる程です。秋と春には私は木々がその色を替えてゆくのを見るかわりに、神様がくださった歩く芸術作品である日本の男性たちの服装が変わっていくのを眺めているのです。

こんな風に書きたてると、きっと読者の皆さんは私が浅はかな考えで、外見だけで彼らを見ているとお考えになるかも知れません。でも、それは違います。確かに彼らの美しさはいつも私の目を楽しませてくれますが、彼らが私を引き付けてやまない本当の理由は、彼らの優しさ、創造力と知性、その奥ゆかしさと人生を豊かにするユーモアのセンスなのです。この記事は、そうした私の周りの男性たちの素敵な側面を見なければ書かれることはなかったと思います。

よく耳にする、デリカシーのない、思いやりに欠けるという日本の男性像は、私の周りの男性たちには少しもあてはまらないのです。なにしろ私の一番の親友である日本人の男の子は私を笑わせる天才で、どんな悩みごとや心配事でも、その会話の中でチリのように吹き飛ばしてくれるのですから。彼の協力なくしてどのラブカフェのレシピも生まれなかったでしょうし、私たちは笑いと、愛情を加えて料理を作っていたと思います。彼と一緒に食べる料理は、たとえ何か材料を入れ忘れていたとしても、何故かいつもより美味しく感じるのです。

それから、私はいつもパーティーに出かけた時、飲み過ぎないように心配しながら踊ることはありません。何故なら、もし私が酔っぱらってしまったとしても周りの男性たちが面倒を見てくれることを知っているからです。また何か助けが必要な時、いつも必ず誰かがナイトとなってあれわれ、私はもしそれがこんな思いやりのない私でなかったら、と考えさせられます。私が友人として付合っている日本の男性たちは皆親切で面白く、数え切れないほど何回も私のために力を貸してくれました。私は彼らと知り合ったことをとても幸運に思います。

もちろん彼らに欠点が無いとは言いません。全体の人口から考えれば、そのような素敵な男性はきっと少数派で、実際めったに巡りあえません。また、誤解してほしくないのですが、私は彼らが西洋文化のまねをしていると暗に言いたい訳でもありません。この国には間違いなく目を引き付ける魅力的な男性がいて、要するに私が声を大にして言いたいのは、少なくとも(外国の女性である)私は、日本の男性の事をとても愛しているということなのです。