FEATURE 04

INTERVIEW WITH AUDIO ACTIVE

11月3日、クラブQuattroにて、オーディオアクティブのライブが行なわれた。広島にはファンも多く前回のライブもかなり熱いものだった。今回は3年ぶりのアルバム「Back to the Stoned Age」のリリースツアーということもあり、会場前のリハーサルの音をドアの外で聴きながら私たちの期待も高まっていた。(個人的にはもう少し遅い時間に聴きたいライブではあったけれど。)ここではリハーサル終了後に彼らが答えてくれたインタビューの内容とライブの様子を写真でご紹介したいと思う。インタビューではことば少ない中にもひとつひとつの質問に丁寧に答えてくれた彼らにこの場をお借りして心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。(P)

Peace(以下) まず、簡単に自己紹介をお願いします。
Masa(以下M) オーディオアクティブのマサです。
Nanao(以下N) ナナオです。
2DD(以下2)  2DDです。
Kasao(以下K) カサイです。
P:さて、今回皆さん広島は2回目だと思いますが、広島の印象を聞かせてください。
M:食べ物がおいしいところっていう感じはありますね。それと前回お客さんも盛り上がったし、今回も楽しみにしています。
N:英ちゃんの街って感じ。(笑)
2:なんか、活気があるっていうか…。
K:パワーがある人達が多いっていう感じはしますね。

P:でも広島でライブをやったアーティストの方から「広島は盛り上がりにかける」という声もよく聞かれるんですが…。
M:それは広島の人たちを熱く出来なかったって事じゃないかな。そのアーティストが。とか言って今日どっちらけだったりして。(笑)
2:どちらかというと(俺たちも)そういうタイプだからね。引かせ名人。(笑)

P:今回のツアーでいろいろな所を回られていると思いますが、一番印象に残っているのはどこですか?
M:…(しばらく考えて)一つに絞るのは難しいなあ。
2:たくさんありますね。思い出たっぷりですから。

P:たとえば「好きな街」というとどこが浮かびますか?
M:どの街にもそれぞれいいところがあって比べられないって言うか…。
2:広島は好きですよ。ホント。
M:俺も広島は好きです。前回すんごい良かったんで。
2:あと、札幌とか。福岡とか。名古屋も良かったな。
M:全部じゃねーか!(笑)結局そうなっちゃうんだよねぇ。
N:土地土地にそれぞれ魅力があるから。

P:それでは、新しいアルバムについて少し聞かせてください。まず、タイトルの「Back to the Stoned Age」ですが、これはどんな意味ですか?
M:もともと back to the stone ageっていうフレーズがあるんだけど、これはアフガン戦争の時にアメリカ軍の高官が使ったっていうのを聞いたんです。ようは、「奴らを、石器時代に送り返してやるくらいめちゃくちゃに爆弾を落としてこい」っていうような意味で使ったらしいんです。
で、そのStoneに「d」をプラスするだけで、ぜんぜんピースな意味になる、っていうのがおもしろかったので。あとはback to the stoned ageというのが自分達の指針だとしたら、そこに改めて立ち返るという意味も多少含めつつ。

P:なるほど。深いですね。ではその3年ぶりのアルバムの中で特に思い入れのある曲はありますか?
M:今回のレコーディングに関しては、曲単位うんぬんではなくて、このレコーディングプロジェクト全体がひとつのモノっていうか…。曲も、何の曲をメインにレコーディングしたっていうのでも全然なくて、ホントそれぞれバラバラに「じゃ、今日はこの作業をしよう」とか、いいアイデアを思いついたら取り入れてみようとか、それぞれが同時進行してたので、どの曲っていうのはないんです。良く言えば、すべての曲をオーディオアクティブの色に染めていく、そうゆう作業をしていたような気がするんですよね。

P:分かりました。では、皆さんが「DUB」という音楽に出会ったのはいつ頃ですか?
M:10代の頃ですね。はるか昔です。
2:俺も。「ハイティーンダヴ」!(笑)

P:特に影響を受けたアーティストはいますか?
M:マッチか?(笑)
2:マッチねぇ。(笑)確かに。
N:キング・タビー。
M:うん。リー・ペリーとか。エイドリアン。(ダヴ)サイエンティスト。
2:まあ、俺たちはエイドリアン・シャーウッドのレーベルからレコード出したんで、エイドリアンはね。
M:もう、いっぱいいますよ。

P:ライブ活動を通じて、日本と他の国との差を感じることがありますか?
M:「差」ですか?差は当然ありますよね。それを「差」と言うか、(当たり前の)「違い」と言うかということだと思います。どこの街にも違った文化があって、土地土地に歴史があって、違う人たちが住んでいる。だからそれぞれ違って当たり前っていうか。
逆に、どこに行っても同じコンビニとチェーン店しか無いような街ばかりだったら、ホントつまんないじゃないですか。逆にそうじゃない街は大好きです。

P:では、最後の質問です。皆さんの「夢」を教えてください。
M:…。(またしばし沈黙のあと)夢ねぇ。夢はたくさんありすぎて困りますね。あえていうなら、常日頃考えているのはどうやったら有名にならずにCDが売れるかってことですかね。
N:俺はCDは売れなくてもどうやったら有名になれるかって考えてますけど。
M:えっ!?マジっすか!?有名になりたいんだ?(笑)
2:俺は…。ん〜、特に夢は見てないですね。
N:僕はでっかい人間になりたいと常日頃思っています。
2:ちっちゃいねぇ〜、その夢!(笑)

P:どうもありがとうございました。