FEATURE 03

HIROSHIMA ARTISTS ISSUE PART1

私がこの街を愛している理由のひとつに、コンパクトな街中のいたる所で人のぬくもりを感じるアートに出会えることがあげられる。それらは大都会の「商業化」されたアートとは確実にかけはなれた所にあり、そこにたったひとつしかない、そんな在り方をしている。アーティストの人柄や、遊び方、それらが何となく「広島っぽい」、だからクールだと思うのは私だけかしら?
ご紹介したいアーティストの方々は本当にたくさんいるので、この特集は数回にわけて取り組んでいきたいと思います。
特集の最初を飾ってくださったのは、言ってみればあまりにも有名な、きっと皆さんもどこかで一度は目にしたことのある作品を手掛けている3人のアーティスト、CAY ART TRICKS、Mendel JONKERS、そして残念ながら名前をご紹介はできないけれど編集長の大好きなアーティスト”D”さんです。彼らへのインタビューもご一緒に。

 

CAY ART TRICKS

彼がカフェの白い壁に手に直接塗料をつけて、大胆に絵を描いているのを見たことがある。白い壁に、見る見るうちに物語が現れて、絵の持つ「季節」や「風」がその場に新しい色をつけていくのをホントにびっくりしてただ眺めていた。彼の作品はきっと皆さんもどこかで目にしたことがあると思うけれど、インタビューからもうかがえる通り、その作品たちはいつも私たちを楽しませ、また忘れがちな「自然」の持つ色や空気を感じさせてくれる。大胆でありながら決してその場を邪魔しない、そんな素敵な作品をごく一部ではあるけれどご紹介したいと思います。

Q:氏名
A: 久保 開作

Q:生年月日
A: 48年1月13日生まれ 

Q:いつ頃から活動をはじめましたか?
A:18歳くらい、スケートボード文化の影響を受けて。

Q:作品を作る上で何かテーマはありますか?
A:みんなが喜んでくれる様に。

Q:最近の作品について教えて下さい。
A:お寺の和尚さんからの依頼で、屏風の水墨画を描きました。

Q:何からインスピレーションを受けますか?
A:自然、(植物、空、火、水、煙、とか)

Q:影響を受けたアーティストを教えて下さい。
A:篠原 有司男、DALE CHIHULY(デイル チフーリ、ガラス工芸家)?

Q:最近気になることや人物を教えて下さい。
A:フグ、BMX

Q:好きな食べ物、好きな花、好きな場所をそれぞれ教えて下さい。
A:妻の料理。家のベランダの赤いのと白いの。湯の山温泉、、ここで売っているよもぎ餅。

Q:今後のどのような作品を作っていきたいですか?
A:みんなが観て、喜んだり、ビックリしたり、楽しくなるような絵や壁画や看板とかを、作っていきたい。

Q:ひとこと何でも。
A:ありがとう。

CAY ART TRICKS

TEL : 090-3636-2312
e-mail : cay.arttricks@k6.dion.ne.jp

Mendel JONKERS

オランダ生まれのすらりと背の高い美男子。日本語が上手で、柔らかくてユーモアのある口調は写真撮影の間も終始私をなごませてくれた。私は彼の作品のなめらかな曲線にやられる。アクセサリーも、ファニチャーも、その作品たちは近未来的デザインでありながらどこか生温かく、冷たいマテリアルを使っていながらも何となく生命的な雰囲気を持っている。SANSOのミラーもしかり。その前に3人が並んで座れる大きなミラーも座っている人それぞれがお互いを「鏡越しに」見れるように計算されて作られ、なんだか不思議な「向こう側の世界」を水面を通して眺めているような気分になる。手を触れてみたいーそう思う作品を彼は多く手掛けている。(作品に関するお問合せは下記まで。)

Q:氏名
A: メンデル ジョンカーズ

Q:生年月日
A: ハロウィーン!

Q:いつ頃から活動をはじめましたか?
A:カナヅチを持てるようになったころから、だから4歳くらいかな?とにかくすごく小さい頃からモノを創るのが好きだった。ま、趣味が高じてそれを仕事にしたってかんじかな?

Q:作品を作る上で何かテーマはありますか?
A:僕は自分のことを「木材と金属を使ったクリエーター」と呼んでます。どんなモノでも創るよ。大きなインテリア素材を家具に生まれ変わらせたり、レターオープナーやジュエリーも創る。でも、どんなモノを創る時でも自然の素材(木材や金属、その他植物など)を使うようにしている。僕の新しいデザインスタイル「スペース・ヌーヴォー」でも、モダンな家具をデザインしているけれどその中にも自然を感じてもらえるように心掛けてるよ。

Q:最近の作品について教えて下さい。
A:まさに仕事を終えたばかりなんだけど、美容室SANSOの、たぶん広島では一番大きなミラー。2.8mの幅があって、とってもユニークなデザインなんだ。行ってチェックしてみて!

Q:何からインスピレーションを受けますか?
A:自然を観ている時にインスピレーションを得る。植物とか、動物、貝殻とかね。あとは「人間」かな?

Q:影響を受けたアーティストを教えて下さい。
A:僕の両親。特に父からはたくさんの事を学んだよ。今は自分自身。自分自身と自分。

Q:最近気になることや人物を教えて下さい。
A:気になることは、オランダに帰って父と一緒に仕事をするかどうか、ってことと、ハロウィーンパーティーで僕が着たオースティンパワーズの衣裳!

Q:好きな食べ物、好きな花、好きな場所をそれぞれ教えて下さい。
A:懐石料理。ホントに愛らしい日本料理を少しずつたくさん楽しめるから。蘭とか、その他変わった南国の花 好きな場所はビーチ!

Q:今後のどのような作品を作っていきたいですか?
A:少しずつ自分がやっていることを広げていきたいです。自分のブランドを立ち上げて、日本をはじめいろいろな国のショップに作品を置きたい。自分のやっていることが少しでも世の中を良くすることに役立てればと思っています。

Q:ひとこと何でも。
A:僕はお客さんの本当に個人的なニーズに合わせて世界にたった一つしかないアイテムをオーダーメイドで作ることを専門としています。もし、本当にオリジナルなものを作りたいと言う方はぜひご連絡下さい。また、僕は他のいろいろなアーティストの方々とも会ってみたいと思っています。直接でも、ご紹介でも構いません、気軽にご連絡ください。

Mobile Jonkers

TEL : 090-2865 0804
e-mail : Mendel@fureai-ch.ne.jp
web: www.kgwagner.com/mendel

An artist who I love

編集長の大好きなアーティスト

彼は寡黙で、いつも優しくて、だけれど自分にはとても厳しいひと。私は彼の描く絵がものすごく好きで、だけど彼自身は「まだまだダメ」と言う。スケッチブック片手にクラブに現れて、そこでキッズ達をデッサンしはじめた時はこのひとは本当に絵を描くことが好きなひとなんだなぁと思った。でも、時々彼は辛そうにも見える。なんでだろ。
 私は写真を撮る人で、写真を撮ることが大好きだけれど、でも時々それがとても辛くなることがある。自分がそうだから、彼のこともそう見えるのかなぁ?
 彼の作品は【Kemby's】で見ることが出来ます。きっと、私が彼の作品を好きな理由が分かってもらえると思います。(nao)