FEATURE 15

The Flower Candle Message Project

去年から新しく始めれられたフラワーフェスティバルのもう一つのメインイベント「フラワーキャンドルメッセージ」。今回私PEACEのnaoは、そのスタッフの一員として参加させて頂きました。この新しいイベントを今後もっともっと多くの皆様に参加して頂けるものにしていけたらなと、心から願っています。
今回は、3日間のプロジェクトの様子をご紹介いたします。

5月3日〜5日に開催された広島でもっとも有名で、もっとも多くの人たちが参加する「フラワーフェスティバル」。緑の美しい平和大通りを行く華やかなパレードは子供の頃からの広島の風物詩…。ところが、私PEACE編集長、実は大人になってからフラワーフェスティバルを見に行ったことがありませんでした!と言うのも、永らくサービス業に就いていたために、ゴールデンウィークなどあってないようなもの、と言うより普段より仕事が忙しく、とてもじゃないけどパレード等見ている暇がなかったのよね、この何年間も。で、晴れてフリーとなった今年、素敵なご縁があってこのフェスティバルに参加させて頂くことが出来ました。

今回スタッフとして参加させて頂いたのは、去年から始まったフラワーフェスティバルのもう一つのメインイベント、「フラワーキャンドルメッセージ」です。平和公園入口に設営されたブースで、訪れた人々にメッセージを書いて頂き、そのメッセージカードをグラスキャンドルに巻き付けて平和公園内に並べていくというこのプロジェクト、最初は「なんだ、単純じゃん。楽勝、楽勝!」と思っていたのですが…。3日間お手伝いさせて頂いてみて、これが本当に大変だった!
まず、まだこのプロジェクトについて知っている方が非常に少なく(もちろん私も去年は知りませんでした)、ブース前を通り過ぎる人々に「キャンドルメッセージにご協力おねがいしま〜す!」と声をかけていくのだけれど、中々立ち止まってもらえない。興味を持って立ち止まって下さった人たちも、「何を書くの?」「いくらかかるの?」「どこに並べるの?」「キャンドルはずっとつけてるの?」「3日間ももつの?」「終わった後どうするの?」などなど、当然のことながらたくさんの質問をなさる訳です。それら一つ一つの質問にお答えしつつ、炎天下の平和記念館前で朝の10時から一人一人の方にメッセージを書いて頂く作業は、まさに「言うは安し行なうは難し」。人より太陽光を吸収しやすい体質の私はたった3日間でまるで何週間かハワイへでも行って来たかのような日焼けっぷり。
さらに!なんと私、平和大通りのパレードにまで駆り出されてしまいました!残念ながらカメラマンは当然私なので、皆様に私の華麗なパレード姿をここに写真でお見せすることが出来ませんが…。(実はパレードのトラックの上で、何を隠そう危うく熱中症で倒れそうだった私、きっとすごい顔をして沿道にひしめく人々に必死で手を振っていたんだろうなぁ。写真に撮られてなくて本当によかった…。)
自分の体力のなさに愕然とし、日頃の不摂生を深く反省してブルーになり、それでも午後6時を過ぎて実際に平和公園内に並べられたキャンドルが点されるのを見た時には、本当に感動しました。

ああ、PEACE PARKってなんて素敵な場所なんだろう。

あの、奇妙に静まりかえった石畳の上に、ひっそりと控えめなキャンドルの明かりが、それでも幾千も集まって長い長いキャンドルロードを作り、いくつものキャンドルタワーを築き、ステージからの音楽も止んだ午後8時過ぎには見物の人々の話声と涼しい風が耳に身体に心地よく、昼間の喧噪が嘘のようにPEACEな静寂につつまれた平和公園。近付いてみると、キャンドル一つ一つに書かれたメッセージは、どれもシンプルだけれど心に響くような、またふと、PEACEについて考えさせられるような言葉ばかりで、つい立ち止まってしばらく眺めてしまいました。

3日間で集まったキャンドルは約9000個。その一つ一つに、真直ぐな、素直なPEACEへの思いが託されていました。来年、再来年とそのキャンドルが増え続けていくこと、そして私たち一人一人の心の中にPEACEという名前の灯火が絶えることのないことを心から祈ります。
立ち止まってキャンドルにメッセージをお寄せ下さったたくさんの方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。そして、スタッフの皆様、おつかれさまでした!


メッセージカードを巻き付けたキャンドル。昼間はキャンドルの美しさが伝わりにくいため、スタッフたちでディスプレイを工夫してお客様の目を引く努力がなされた。

たくさんの子供たちもメッセージを寄せてくれました!ホントにありがとう!

持ち込まれたメッセージカードをひたすらキャンドルに巻き付けていくスタッフたち。

お父さんと参加してくれた錦織亮佑くん(8)と春菜ちゃん(4)。

山口県から来られていた藤田正幸くん(7)、美幸ちゃん(6)、孝幸くん(6)。

フラワーフェスティバルを見に名古屋から来られていた方もメッセージを書いて下さいました。村岡泰夫さんと松本慶子さん。

パレードのトラックの上はホントに暑かった!!

3日と5日には、キャンドルプロジェクトのスタッフたちもパレードに参加!
暗くなる頃には、ブース内にもキャンドルが点され、多くの方々が足を止めてメッセージを書いて下さいました。